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「しらたま」の鈴がチリンと鳴った [しらたま物語]

天然マグロが近海にいるうちにゲットできた監督は、
ほっとして「しらたま」や猫たちと一緒に、家でくつろいでいた。

そこへ、ふたりの男が訪ねてきた。

「我々は、八十八曲署の、こういう者ですが、監督にお話を
  伺いたくて、やって来ました。」

こう言いながら、警察手帳を見せた。

(刑事は、危険に遭遇した時の安全のために、必ず二人組で行動するように
 なっている。ひとりで来た時なら偽者の可能性もあるから注意だ。)

だいにゃん監督
 「私に、いったい何のお話でしょう?」

若い方の刑事
 「では短刀直入に伺います、あなたは、昨日魚市場へ行きましたね?」

だいにゃん監督、きょとんとしながら
 「はい。。。」 (それが刑事さんの仕事と何の関係あるのさ??)

若い方の刑事
 「魚市場の競り人に、養殖マグロと天然マグロの違いを質問して
 天然マグロが、一匹22万CPもすると聞いて、とても4匹も買えないと
 驚いて帰って行ったそうですが?」

だいにゃん監督
 「えっ。。。」 (ぎょぎょっ、そんなことまで、、調査済み?)

  この質問が、何を意味しているのか、突然のことで戸惑っていると、

若い方の刑事 「魚市場から、天然マグロが、4匹も盗まれたのですよ。大金です。」

ベテラン刑事 「おいっ、余計な事は、容疑者には話すんじゃない。これ鉄則だぞ。」

若い方の刑事 「あ、すみません、先輩。以後気をつけます。」

だいにゃん監督 「よ、容疑者って、私のことですかっ?」

ベテラン刑事 「君の他に誰がおるかね?椰子の実に乗った白猫しか、おらんだろ?」
shiratama.jpg

     (他の猫たちは、とっさに家具の影などに身を隠していたのだった。)

    「それに、猫アリン君が、天然まぐろを空に泳がせてるのを

        見たという目撃証言も沢山あるのでね。」

 年輪を重ねたベテラン刑事の口調には、さすがに凄みがある。
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若い方の刑事が、この怖い雰囲気を和らげるかのように、穏やかに言った。

    「お宅のパンヤチームのメンバーは、猫さん達だそうですね?

    監督さんの知らない所で、猫さんが、思わずマグロに手を出してしまった

    事だって考えられませんか?」

(それを言われると、監督にも、ちょっと自信がない。)

    「まあとにかく、詳しい話を。。署まで、ご同行願います!!」
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いわゆる任意同行で、だいにゃん監督は、連れていかれそうになった。

そこへ、今までのイキサツを見ていた「しらたま」が間に入って言った。

しらたま「パンヤゾーンが大きくなったニャン。おくりものニャン。」

   (しらたまは、この二言しか、しゃべれないのだ!)

ベテラン刑事「猫の分際で、何訳のわからないことを、ほざいておる!

        忙しいんだ。邪魔だっ。どけいっ。」

しらたまは、鈴から、コンクリートの床に叩き落とされた。

      しらたまの鈴が、チリンと鳴った。

「あっ、うちの大事なしらたまに何するんですかっ。しらたまっ、大丈夫か?」

     刑事の腕を振り払い、だいにゃん監督が駆け寄った。

                                   。。。。。 つづく

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トM

え? だいにゃんさんまさかの連行?!
by トM (2009-07-28 21:16) 

だいにゃん

連行されるとこを、しらたまに助けられるのですが、

しらたまは、だいにゃん監督を助ける時に、大怪我を負ってしまいます。



by だいにゃん (2009-07-28 22:11) 

トM

シラタマァ・・・(´;д;`)ブワッ
続きも見ないとッ!!(`・ω・´)キリッ
by トM (2009-07-29 01:22) 

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